すぐに転職!ブラック介護施設では経営者が施設のお金でペットを飼う
ある日、出勤すると見たことのない子犬がいました。
犬種は高そうなプードル。あんまりうちの施設に似合わないので、驚いていると、セラピー犬として施設長が買ってきたとのこと。
セラピー犬ってゴールデンレトリバーとかそういうイメージがあったのですが、その時は、まぁこういうのもあるのかな?と思い、ともかく、自分にはあまり関係のなさそうなので、気にせず仕事をすることにしました。
セラピー犬とは名ばかりだった
その犬は夜には施設長が家に連れて帰ったようでした。
それから、施設長の子供が犬を抱いているところをよく見かけるようになります。
みんな気になるようでスタッフの間ではその犬の話題で持ちきりに・・・。
犬に詳しいスタッフが言うには、その犬種なら20万はするとのこと。
驚きの価格です。
また、徐々にわかってきたことには、犬はほぼ施設長の家にいるようです。ただ、家族で旅行する際などは施設に置いて帰って、スタッフが世話をします。
そうです。ただ自分の欲しかったペットを飼っただけなのでした。
最近のペットってお金がかかりますよね。
- トリミング
- 専用の餌
- 予防注射
- 病院代
結構なコストがかかるわけですが、例の犬の費用はどうなるのでしょう?
セラピー犬として買ってきた以上、それらのお金も施設から払われています。
犬の値段の20万円に加えてランニングコストも施設持ち。
その犬を午後10時ごろに悠々と出勤してきた施設長の奥さん(重要職)が仕事もせずに散歩している姿はなかなかにスタッフをムカつかせます。
そのお金で一人くらいは雇えるんじゃないないか!などと不満の声が出てくるのも当然です。
さすがに悪いと思ったのかどうかはわかりませんが、セラピー犬としての仕事をさせたこともありました。もちろん、わたし達一般のスタッフはその犬に対する権限はありませんから、件の奥さんが入所者さんに抱かせたりなんかをしたんです。
結果、数人が引っ掻かれ、怪我をすることになりました。子犬とはいえ高齢者は皮膚が弱いですからね。すぐに看護師が処置を行いました。頼むから余計なことはしないでくれ!という感じです。
また、常に「キャンキャン」甲高い声で吠え続けています。
そうならないように大人しい犬種をセラピー犬にするんですよね…?
ちなみにセラピー犬としての養成学校みたいなところにも行かせたようですが、結果は散々だったようです。もちろんその養成学校も有料です。
ブラック介護施設は私物化される
私物化問題は色々あると思いますが、自分の家のペットっていうのは中々ないんじゃないでしょうか?
怒りを超えてちょっと面白いくらいのレベルです。
あまりにもよくある話ですが、経営者一族の車は入所者を送迎するという目的で施設のお金で買っています。車検もETCカードも全部。懇意にしている業者に頼んでフルカスタム装備です。
入所者が乗ってるところは見たことがありません。その代わり、ゴルフバックはよく載っています。
今日も、介護施設は真っ黒です。