転職するしかない!ブラック介護施設で拘束がなくならないのはどうして?
今、拘束について非常にうるさく言われています。ブラックな介護施設では人手不足がデフォルトですから、マンパワーを使わずに安全を守らねばなりません。
●ベッド柵での拘束
ベッド柵を4つ。つまり、周りをベッド柵で囲めば拘束であるということになるそうです。
ベッドから勝手に降りれないようにすることは、その人の身体的自由を奪うことになるというのがその理由で、そのことは十分わかるのですが、その人にベッド柵がないと勝手にベッドから降りようとして、転落事故を起こすわけです。
夜間中そばについているわけにもいかず。現場はどうすることもできません。
結局、片側を壁にピッタリくっつけてそちら側には柵をせず、反対側に二本の柵をする。なんていう裏技で乗り切ったりするのが常套手段になってくるわけですが、これは根本的解決になっていないことは誰でも理解できることだと思います。
つまり、柵は4つしていないが、身体的自由は奪っているんですから。
●薬物による拘束
鎮静をかけるような薬物を投与することも拘束にあたるそうです。
夜間の徘徊も本人の自由であり、権利なのでしょうか?
一日中叫んでいる入所者、他の入所者に暴力をふるう入所者、それもその人の権利なのでしょうか?
わたしはそういう人達は、しんどいんじゃないかと思います。
一日中イライラしたり、寝られないわけですから。
それを拘束だ。虐待だと騒ぐのはいかがなものでしょうか?
しかし、虐待のような拘束を行っている施設があるのは事実です。
この辺りは監査などをもっと身のあるものにして、現場の意見もしっかり聞いて判断されていくべきでしょう。
●同意書という免罪符
拘束にあたることをする時、わたし達は家族に同意書をもらいます。
ほとんどの家族がNOとは言いません。スッと判子を押してくれます。
むしろ、「迷惑かけてすみません」と言われるくらいです。
それは家でみれないから預けてるわけで、施設に根をあげられては困るからです。
同意書さえあれば、大手を振って拘束が出来ます。その拘束が違法なものか、正しいものかはその施設の質によるでしょう。
ただし、少数ではありますが、同意しない家族もいます。
経営者一族にコネクションを持っている人、寄付をたくさんしてる人などがそうです。
介護される側になっても低所得者層は弱いままなんですね。
拘束ゼロにするためには
真正面から拘束ゼロを目指すとしましょう。
そうなると、巡回の頻度をあげ、問題行動のある入所者に時間をかけて関わるようにする。つまりそれだけのスタッフを揃える。または監視カメラやセンサーなどの設備投資によりスタッフの不足を補う。このような対策が必要です。まぁ、そんなことをすれば、支出を抑える方向で儲けている経営者にいいことはありませんから、結局、現場が這いずり回るしかありません。
介護の現場は今日も真っ黒です。