転職するしかない!政治家とブラック介護施設の癒着
大きな声では言えませんが、介護施設というのは選挙にはとても有効な手段だそうです。
上手くすれば、利用者の数だけの票を獲得できるからです。
またそこに立候補者と施設の利害が一致しているということも着目すべきところでしょう。
つまり経営者側には、当選したら行政的に色々な融通をきいてもらえるという利点があるからです。
選挙権というのは、寝たきりの方にも、認知症の方にもあります。そういった人たちの票を獲得できるとすればどうでしょうか?そういうことを政治家のみなさんが知らないわけありません。
うちの施設でも今は結構ちゃんとしていますが、少し前は堂々と不正が行われていました。
不在者投票の投票場所に認知症の方を誘導します。立候補者の写真を見せていくのですが、「あ、今この人の時に笑った。この人ってことだね」という具合に投票が決まってました。意思疎通が出来ない方が投票に行くと決まってその人に投票するという仕組みでした。
わたしたちはそれがなぜか。どのような得があるのかは知らされていませんでした。なんとなく、そのようにするという空気を読んで動いていただけです。実際に投票に携わっている管理職の先輩は知っていたのだろうと思います。もちろんその先輩は経営者一族に気に入られたいというタイプの人でした。
その頃は若かったせいもあって、居酒屋で「なんか、汚いよね~」なんて言って笑っていたのですが、これって結構大変なことですよね?(若さのせいにはできることではありませんが・・・)
わたしたちは投票の場所まで誘導していたのでまだましだったのかもしれません。ただ勝手に投票してるという施設があるという話も聞いたことがあります。
そうやって当選した政治家が施設に対して融通をきかせる。
つまり監査やなんかで問題が起きたときにおおごとにしないでもらうなんてことがあるんだと思います。でなければ、施設側もそんなリスクを犯すわけがありませんから。
こういうことがあるから、施設側の不正を見つけても内部告発するなんてのは時間の無駄だと思ってしまいます。
内部告発が政治的なレベルで握りつぶされたらわたしたちに何が残るのでしょう?
「あいつは内部告発するやつだ」というレッテルです。介護施設同士にはネットワークがあります。
例えば、前の職場へ調査の電話があったりするのはご存知ですか?わたしは実際にそんな電話を受けている施設長を見たことがあります。
そんな時に内部告発者であることを言われたら受かるものも受かりません。というか、介護の仕事自体ができなくなる可能性だってあります。
内部告発は握りつぶされ、レッテルだけが残るのはあまりに自分たちに損だと思うのです。
ブラックな介護施設からは1日も早く転職するのみです!