看護助手の仕事もブラックなの?
介護士の仕事は介護業界だけでなく、医療業界にもあります。入院施設のある病院では、「看護助手」という職種が存在し、患者さんの様々な介助や使用後の医療器具の洗浄、汚染された医療廃棄物の廃棄などを行います。
求人情報誌やハローワークの求人票、転職サイトなどを見ると、
- 「病院って福利厚生もしっかりしてるし賞与も出るんだ。」
- 「介護業界だと賞与も出るか出ないかわからないところが多いし…」
など、介護施設などの求人との待遇の違いが魅力的に見えるかもしれません。介護施設での常日頃の人員不足、やらなければならない仕事の多さ…。それらにうんざりして転職を考えている方にとって、または人の役に立ちたい!といった方にとって、「看護助手」という職種は果たして安心できるのでしょうか?
転職するしか!看護助手の仕事もブラックだった!
地方の個人病院で「看護助手」として勤務したことがあります。最初は派遣社員として勤務していました。病院?と初めは敷居が高く感じましたが、実際に勤務してみると介護施設とは違い日勤帯では人員に余裕があり、看護師さんからも頼りにされ、患者さんからは感謝され、とてもやりがいのある仕事に思えました。ほどなくお話をいただいて、その病院に直接雇用してしていただきました。
介護業界ではよく利用者への虐待が話題になりますが、医療の現場でも同じように虐待では?と思えることがあります。24時間ベッド柵に両手両足首を括りつけられている患者さんが結構存在しています。両上肢だけでなく、両下肢までをなるとよほどのことです。もちろん、拘束の条件として「命の危険があり」「緊急性があり」「持続的に行うものではない」前提で行われるものですが、ほとんどが常態化していました。
ご家族ももちろんその光景を目にしていますが、そうしなければ命の危険があるから、との説明でご納得されていたで、お亡くなりになるまで何か言ってくるようなことはありませんでした。逆を言えば、そうした病院からそのような説明があるからこそ余計に拘束が常態化します。お見舞いに来るご家族が「ごめんね」と毎回口にしていたことが忘れられません。両手両足を24時間縛っておく必要があったとは思えません。明らかに管理を優先した拘束です。
介護の分野で働くならば、介護士としての求人は全て疑ってかかりましょう。中には必ず「ブラック」でない職場が存在します。ですから、しっかりとした情報収集が、職場を転々とする介護士の「転職ジプシー」から抜け出すカギであることは間違いありません。