転職しかない!どうしてブラックな介護施設では暴力が振るわれるのか?
介護職が利用者を殴るというのは絶対にやってはいけない行為です。
殴るという言葉には様々なニュアンスがあります。
・グーで殴る。
・頭を強めにはたく。
・頭を軽くはたく。
これらも殴るのうちに含まれますが、この3つには大きな差があります。
例えば利用者が比較的しっかりしていて、「ツッコミの意味で軽めにはたく」くらいなら許される範囲なのかもしれません。それでも個人的には利用者とそこまで距離を縮めることに反対です。
つまり、わたしは「利用者に対するあらゆる暴力は許されるべきものではない」というスタンスです。
たとえブラックな介護施設で働いていたとしても、です。介護職の誇りとしてやってはいけない行為だと思っています。
しかしながら、往々にしてブラックな介護施設では(軽い重いは別にして)暴力が振るわれています。
それはなぜか?
ブラックな介護施設の経営者はスタッフのことなど見ていないからです。
ブラックな介護施設といえども利用者を殴るようなスタッフは多くありません。なので誰かが彼らを注意したり、叱ったり、あるいは解雇するなどして改善しなければならないのですが、現場を見ない経営者は彼らを放置します。
多少のことでは解雇されない。叱られすらしない。
それを知った暴力スタッフはいつまでもそこに残ることになります。仕事が楽だからです。
どうして仕事が楽になるのでしょう?
例えば夜勤のとき、暴力スタッフが勤務するとコールが鳴りません。当然です。利用者が怖がってしまうからです。おかげで彼らは夜勤中にゆっくり仮眠がとれたりします。反面、優しい介護職が夜勤をすればコールが鳴りっぱなしになります。
一生懸命な介護職はどんどん疲労し、暴力を振るう介護職はダラダラするだけで同じお給料がもらえます。そうなると良いスタッフは当然転職を考えますよね。暴力を振るう介護職はいつまでも残り続けます。こうやって施設の雰囲気が少しずつ悪化していきます。
暴力を振るうスタッフは悪いです。
ですが、放置している経営者も同罪です。
きちんとスタッフを評価していくシステムがないと、そこは虐待の温床になっていきます。経営者の独裁でも構いません。無関心よりはずっといいはずです。
さて暴力が横行する施設にいると、心が麻痺してきます。
他の施設に転職した時、初めて毒されていることに気づくかもしれません。一度麻痺した心を元に戻すのは大変ですから、そのような施設からは一刻も早く転職しましょう。
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