生活相談員の転職
【おさらい】生活相談員とは
介護施設において入所者の家族を含めた外部との調整をするのが生活相談員です。
介護職が出世を目指すとすれば、介護士長とともに生活相談員が挙がってくるのではないでしょうか?
複数の生活相談員がいてチームで動く場合もあれば、一人だけで仕事をこなしている場合もあります。。
生活相談員の仕事内容は
・介護保険料の請求
・家族との連絡調整
・入所や退所の手続き
・外部関連機関との調整(ショートステイ、実習生の管理など)
などなどさまざまな細かい仕事をこなすわけですが、経営的な面から時には現場の人を抑え込むような仕事をしなければならないこともあります。
経営的な面とは、例えば空床の関係ですね。
現場がいっぱいいっぱいになっている状態でも、部屋が空いていれば入所してもらわないとお金が儲かりません。
介護施設というのは普通の会社とは違い、施設が儲かる⇒スタッフの給料が上がるという単純な図式はありません。
人件費を削れば削るほど儲かるのが福祉事業です。
薄給の中で、「これ以上の入所者が増えたら死ぬ」という介護職の声を押さえて入所者を増やすことも生活相談員の仕事です。
業務を増やそうとされるわけですから、当然反対意見が多くなります。
これだけでも相当難しそうなイメージですが、良い施設ならやりがいのある仕事であることは確かです。
生活相談員が転職する時のブラックな介護施設の避け方
優良な施設ならば、苦労したとしても家族や本人に感謝されるという良い仕事ができるでしょう。
しかし、ブラック介護施設となるとそうもいきません。
現場での人手不足&荷重労働&薄給なところへ、無理難題を押しつける役割になってしまうからです。
そんなところへショートスティや入所させるわけですから、しっかりとしたケアなど期待できるはずもなく、様々なトラブルが起きてきます。
そんな時、関係各所に頭を下げてまわるのも生活相談員です。
また、ブラックな介護施設では上に書いたような主な業務に加えて、
- 経営者から現場への通達をする
というのも生活相談員の仕事になっています。いわゆる中間管理職的な役割ですね。むしろそれがメイン業務以上の仕事になっていたりします。
・冷暖房の節約、水道代の節約の通達
・スタッフへの注意
・各種宴会の幹事
いわゆる嫌われ役です。
さらに、人手が足りないところの食事介助や入浴介助にも入らなきゃいけなかったりします。
かといって請求業務が遅らせるわけにはいきませんから、それこそ残業続きです。
これで給料でも良ければまだ救われるのですが、ブラック介護施設はそんなに甘くありません。
現場の介護士のお給料にほんの少し色がつく程度で、しかも管理職ですから残業代はつきません。
つまり、生活相談員を目指すにしてもブラックな介護施設は避けた方が良いということです。管理職になっても経営者側の美味しい位置につくことはできません(特に同族経営の場合は…)。
もし今、ブラックな施設で生活相談員をしているなら早く他の施設に転職しましょう。今の施設にバレないようにうまく職場を探す方法はいくらでもあります。
とはいえ生活相談員も忙しいので自分の足で転職先を探すのは大変です。そんな時は転職サイトを使ってみるのも一手です。
介護職専門の転職サイトでは生活相談員も扱っていますし、サイトなので24時間いつでも情報をチェックできます。
転職サイトの担当者はその道のプロですから、「辞め方」から「転職先がブラックかどうか」まで様々な相談に乗ってもらうことができます。
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・応募の少ない求人なので、募集が殺到すると困る
・人気の好条件求人なので、他のサイトにとられたくない
・内部から雇用せず、外部から雇うことを社内の人間に知られたくない
・新規事業を他所に知られたくない
つまり、生活相談員にとって条件の良い転職先は非公開求人になっている可能性が高くなっています。
登録は無料ですからぜひ活用して良い転職先を探して下さい。