転職しかない?ブラックな介護施設では職長もブラックなの?
ブラックな介護施設に勤めていると誰かに頼りたくなります。
しかし、オーナー(経営者)は真っ黒ですから当然のことながら頼りになりません。
わたし達、いち介護職が頼れると言えば職長達。
・フロア長
・介護士長
・介護部長
様々な名称がありますが、直属の上司ですよね。
しかし彼らは本当に頼れるのか?そこには疑問を持つべきです。
一番悲惨なパターンとしては、
職長が経営陣に媚びている
というのがあります。
逆を言えば、媚びているからこそ職長になれたパターンです。
つまり、彼らに相談しても情報は上に筒抜けになりますし、力になってくれるどころか、墓穴を掘るハメになるでしょう。
注意すべき点として、
一見、味方に見せかけて実は媚びていた。
ということも多くありますので、日頃からそのあたりの情報にアンテナを貼っておきましょう。
さて問題は、媚びていないと思われるケースです。
普段、経営陣の悪口を一緒に言っていて、物わかりが良さそうに見える。
自分は休みもとらずに働いている。
しかし、本当に媚びていないのでしょうか?
彼らはヒラの介護士よりは安定した地位にいます。ヒラの介護士の立場(キツい現場の状況)と自分の保身を天秤にかけても味方になってくれるかどうかです。
そこまで正義感の強い人はそうはいませんよね。
いないと思っていた方が確かです。
人手不足は確かに経営陣の責任ですが、職長にも責任があります。
現場の状況を上手に(それこそあらゆる方法を使って)経営陣に伝え、人手不足や薄給を解消するように促すのは彼らの仕事です。むしろそれこそが彼らのやるべきことであり、自分の休みを返上して働くというのはある意味で管理者として無能さのあらわれではないでしょうか?
なぜ彼らが人手不足を訴えないか?
保身のためです。
誰だって嫌なことは言われたくありません。ブラック介護施設の経営陣に人手不足の話をすることは難しい。自分の立場も危うくなるかもしれません。
もしかしたら、その償いとして彼らは自分の休みを返上しているのかもしれません。
それだけでなく、空きベッドがあれば、「より対応の難しい」入所者をいれることだってあるんじゃないでしょうか?
そうすれば誰が得するのでしょう?
・経営陣は収入が安定します。
・職長は立場を守れます。
人手不足の中、より忙しくなることで、損するのはヒラの介護士や他の入所者です。
彼らはこう言えたのかもしれません。
「人手不足と薄給を解消していただければ、入所者を増やします」
果たしてそれを口に出来たでしょうか?
ベッドを埋めることを先にやってしまえば、後の祭りになるということは彼らが一番わかってるはず。
彼らも被害者
もちろん、彼らも被害者です。立場を人質にとられているようなものですから。
しかし、それと管理者としての能力は別ですし、ヒラの介護士のことをどのくらい考えてくれているかはまた別問題ですし、頼りになるかどうかもまた別問題です。
ブラックな介護施設では頼れる人はほぼ皆無なのかもしれません。